毎週の説教メッセージ

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説教:加藤 輝勢子 牧師

使徒言行録2:37-42

ペトロの説教を聞いた大勢の人々が使徒たちに「わたしたちはどうしたらよいのですか」と聞き、ペトロは「悔い改め」なさいといいました。イエスが宣教の初めに「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」(マルコ1:15)といったように、ペトロもまた「悔い改め」ることを求めます。「悔い改める」はギリシャ語でmetanoia、「神」の方向に向くこと「回心」と訳しますが、大阪釜ヶ崎でホームレス支援をしているカトリックの本田哲郎神父は「低みに立って見直す」と訳し直されました。ペトロはエルサレムの人々の人々に「キリストの名によって洗礼を受け、罪を赦していただきなさい」と勧めます。その赦しの約束はすべての人々に開かれているというのです。イエス・キリストの福音が、一切の条件なしに、すべての人々に約束されているというのです。ペトロの言葉を受け入れた多くの人々が大勢仲間に加わって「使徒の教え、相互の交わり、パンを裂くこと、祈ることに熱心であった」(42)とあります。「相互の交わり」はギリシャ語でkoinonia「交わり」「交流」と訳し、さらに使徒言行録では「共有する」「分け前に与る」という意もあるようです。本田神父は「相互の交わり」を「けがれをも分け合う交わり」としています。分け合うと言ったとき、良いものだけとか、少し余裕があるからとかではなく、都合の悪い部分、自分の弱さや欠けを分け合い、支え合うことが求められていると言うのです。イエス・キリストの名によって、洗礼を受け、罪赦されたものの教会として、主が招いてくださっています。

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