毎週の説教メッセージ

off 言葉の力

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説教:最上 光宏 牧師
ルカによる福音書4:31-37

主イエスの言葉には、権威と力がありました。郷里のナザレの村の人々は、その権威に驚きながらも、イエスを村から追い出し崖から突き落とそうとしました。

「ヨセフの子、大工の子ではないか」という既成の知識、固定した観念が、主イエスの言葉を謙虚に聴く姿勢を拒んだのです。主イエスはやむなく、カファルナウムの町に移って、同じように会堂で教えられました。この町の人たちは、その教えに非常に驚き、多くの人が福音の恵みにあずかることができました。主イエスの言葉の権威と力を素直に受け入れ、それに従ったからです。主イエスは、会堂で突然叫びだした男から「汚れた霊」を追い出し、高熱で苦しんでいたシモンの姑から熱を追い去らせ、癒されました。いずれもみ言葉の権威と力によるみ業でした。しかし、主イエスの権威は、「上から目線」の威圧するような「権威主義」とは違います。また調子のよい口先だけの言葉とも無縁です。「一人一人に手を置いて癒された」(40)とあるように、あくまでも相手の立場に立ち、その人の痛みや苦しみを自ら担うことによって相手に癒しと平安を与えたのです。

偽りの口先だけの言葉が飛び交い、心無い言葉で傷つけあう時代の中で、私たちは愛と真実に満ちた「力ある言葉」をもって、互いに仕え合いたいものです。

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