毎週の説教メッセージ

off 『あなたはどなたですか』とは問わない

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説教:加藤 輝勢子 牧師

ヨハネによる福音書21:1-14

ペトロたちはティベリアス湖(ガリラヤ)へ戻って、「漁へ行く」といって出かけました。しかし、何も取れずにかえって来ると、復活のイエスが岸に立っていた。しかし、弟子たちはイエスだとはわからなかった。「何か食べ物があるか」と言われたが、「ありません」と答えた。「舟の右側に網を打ちなさい。そうすれば取れるはずだ」と言われ、魚が多く取れました。イエスの愛している弟子がペトロに「主だ」と言うと、ペトロは上着をまとって湖に飛び込んだ(7)。漁の場面、復活のイエスのことが分からなかった場面など、私たちはルカ福音書のペトロを弟子にする場面やエマオ途上の場面を想起します。弟子たちは復活のイエスを見ました。しかし、1回見れば、いつもわかるわけではありません。信じることができなければ、イエスがその場におられても、わからないのです。「漁に行く」ということがペトロたちの宣教の象徴だとしたら、イエスの派遣命令に応えて、希望を持って出かけたが、結果はみじめなものでした。しかし、イエスの指示に従い、行ってみると大きな成果がありました。「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である…」(15:5)のみ言葉の実現であります。派遣命令に懸命に従う弟子たちと共にいて、教え、励ましてくださるイエスがここにおられます。イエスの宣教に召し出された人々が、多く、多様でも、網は破れないのです。このしるしを見た弟子たちはもはや「あなたはどなたですか」とは問わないのです。私たちもイエスの宣教の業に招かれています。

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