毎週の説教メッセージ

off わたしたちが助かったとき

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説教:加藤 久幸 牧師

使徒言行録28:1-10

パウロたちが上陸したところは、シチリア島の南方にある、マルタ島と呼ばれる島でした(1,聖書巻末地図9参照)。この島の住民は、ほとんどフェニキヤ人の血統で、言葉もフェニキヤ語の方言を使っていたため、ギリシャ人たちからもローマ人たちからも「未開な人」と見なされていたようです。島の住民は、パウロたちをもてなしてくれましたが、最初はパウロのことを犯罪人と考えたり(4)後には「神様」だと考えたりしました(6)。この後の後半には、島の長官(首長)でブブリウスという人が、「わたしたちを歓迎して、三日間、手厚くもてなしてくれた」(7)という、報告があります。さらに、「ブブリウスの父親が熱病と下痢で床についていたので、パウロはその家に行って祈り、手を置いていやした。このことがあったので、島のほかの病人たちもやって来て、いやしてもらった」(8-9)と、あります。これらの出来事の背後に、「わたしたち」の中に医者ルカの存在を想定する人もいますが、いずれにしても、「わたしたち」が、島の人々を決して「見下す」ことなく、お世話になりながら、島の人々の信頼を受け、病気で苦しんでいる人々に関わる姿に、「宣教」の本来の姿を教えられるような気がいたします。私たちの信仰の歩みは、論争や科学技術の進歩の中にだけではなく、マルタ島の人々とパウロたちの交わりの中にこそあるのではないかと、思わされます。説教題に「わたしたちが助かったとき」としましたが、現実的には肉体的な命が助かったときを表していますが、その背後には信仰の感謝もあったのだろうと想います。そして、その感謝がその後の歩みを導いたのでしょう。

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