毎週の説教メッセージ

off クリスマスの喜び

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説教:最上 光宏 牧師

ルカによる福音書1:39-56

 クリスマスの喜びは、単なる日常的な喜びではありません。羊飼いたちに告げられた天使の言葉は「恐れるな」という言葉で始まっています。闇の夜に天からの光が差し込んだように、天が開かれて、神の御心がこの地上の歴史の中に実現したのです。その出来事は「すべての民に与えられる大きな喜び」です、「今日、ダビデの町に救い主がお生まれになった」というのです。旧約の時代から救い主(メシア)を待望してきたイスラエルの民にとって、それはどんなに大きな喜びであったか分かりません。しかし当時のユダヤの社会から疎外され、差別されていた貧しい羊飼いたちにとって、救い主は、自分たちとは直接関係がない方のように思われていたかも知れません。 神は、そのような貧しい羊飼いたちを選んで、この喜びの知らせを告げたのです。「あなたがたのために救い主がお生まれになった」と。救い主の「しるし」が「布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子」であると聞かされた羊飼いたちは、この方こそ自分たちのために来られたまことの救い主と信じ、急いで駆けつけたのです。飼い葉桶の貧しさを通して、彼らは自分たちのとして来られた救い主と出会い、神をあがめ、賛美しながら野宿の場へと帰ったのです。主は私たちを見放すことなく、常に共にいてくださるとの喜びと希望に満たされて。飼い葉桶に宿られた主は、あなたの内にも宿っておられます。

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