毎週の説教メッセージ

off キリストと共に生きる (イースター) 

tokorozawa-mikuni to 未分類  

 説教:最上 光宏牧師

ローマの信徒への手紙6:8-14

 イエス・キリストが、十字架で死んだ後3日目に甦られたということは、現代人にとって理解し難いことです。しかし、もし主イエスが甦らなかったとしたら、処刑されたイエスをだれが救い主として信じ、宣べ伝えたことでしょう。深い悲しみと挫折感に打ちのめされていた弟子たちが共に立ち上がりイエスを述べ伝え始めたのも、教会の迫害者であったパウロが、伝道者に生まれ変ったのも、復活の主が彼らにご自身を現わされたからです。復活の主は今も私たちに出会われ、「安かれ」と声をかけ、「信じないものにならないで、信じる者になりなさい」と励ましておられるのです。

 パウロは、洗礼(バプテスマ)の意味を「キリストの死と復活にあずかって、私たちも古い自分に死んで、キリストと共に甦ること」と説いています。これは、キリストの死と復活を過去の過ぎ去った出来事とするのではなく、現在の<わたしのため>の出来事としてとらえて、それにあずかってキリストと共に生きることを示唆しているのです。現代の私たちは、常に死に直面させられ、死を避けるようにして享楽的ないき方を求めていますが、それによって死の不安から逃れられるはずはありません。キリストの死と復活にあずかり「キリストのもの」になることの中にこそ、私たちの生と死における唯一の慰めと希望があるのです。

 

 

 

Comments are closed.