毎週の説教メッセージ

off 罪からの解放

tokorozawa-mikuni to 未分類  

説教:最上 光宏 牧師

ローマの信徒への手紙6:15-23 

 戦後、日本の国は平和と自由を謳歌してきました。「平和憲法」によって、曲りなりにでも、平和主義と基本的人権・主権在民の基本的立場が守られてきたからです。しかし今、多数派を占めた政権の独裁的な主導のもとに「秘密保護法」によって国民の自由が脅かされ、憲法の改悪と勝手な解釈によって「いつでも戦争できる国」になろうとしています。その背後には経済優先の政策に踊らされ、「強い国づくり」のスローガンに酔わされた私たち国民の責任があるのです。国の主権が、私たち国民にあるにもかかわらず、その自由を十分に活かし得なかったからです。私たちは、自分の自由意志で自由に振舞っているように見えて、マスコミやネットに支配されていつのまにか時代に流され、思想が統制されつつあるのではないでしょうか。第二次大戦直前の日本の状況やヒットラー台頭時のドイツの状況とよく似ています。罪の支配は常に巧妙な形で忍び寄り、私たちを虜にしてしまいます。私たちは今こそ目覚めて、ほんとうの自分自身をしっかり保つ必要があるのです。パウロは「あなた方は罪に仕える奴隷となって死に至るか、神に従順に仕える奴隷となって義に至るか、どちらかなのです」(16)と諭しています。キリストの死と復活によって贖われた私たちは、「キリストのもの」であり「神の僕」(自由な奴隷)なのです。

Comments are closed.