毎週の説教メッセージ

off 聴かれる祈り

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説教:最上 光宏 牧師

ルカによる福音書18:1-14

主イエスは、気落ちせずに絶えず祈るようにと、弟子たちにたとえを語られました。一人のやもめが、街の裁判官に「正しい裁きをして、私を守ってください」と、いくら訴えても聞き入れてくれないのに、熱心にしつこく訴え続けた結果、その願いが聞き入れられたというたとえです。聖書において「やもめ」は、「孤児」とともに、社会的に最も弱い立場の代表者です。このような立場の人は、手厚く保護されなければならないはずですが、世の政治家や権力者は、いつの時代も、このような弱い立場の人たちを無視し、ないがしろにしてきました。「神を畏れず人を人とも思わない」この不正な裁判官も、ついに彼女の粘り強さに根負けして、正しい裁判をした、というのです。このたとえは、どんなに小さな者の祈りでも、熱心に祈り続けるなら、神は必ず聴いてくださるということを示しています。それと共に、粘り強い祈りは、どんなに非道な悪しき政治をも変革する「力」であるということを示唆しています。フォーサイスは「祈りの精神」の中で「二枚の板を接着剤で張り合わせる時、外からの圧力が必要なように、人生の様々な苦難は、私たちの魂を神へと結びつける。そしてそのようにして接合された板は、どのような外圧にも耐えられる堅固な建材として用いられる」という意味のことを述べています。この悪しき世の様々な圧力や試練の中で、私たちは気を落とさずに祈り続け、ますます神と固く結ばれ、「世の光」「地の塩」しとての役割を果たしていきたいものです。

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