毎週の説教メッセージ

off 自分の義でなく、神の義を

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 説教:最上 光宏牧師

ローマの信徒への手紙9:30-10:4

 パウロが、ローマ書9章-11章で問題にしていることは、神に選ばれたはずのイスラエルが、なぜ神の義にあずかれず、異邦人の方が神に義とされ救われているのか、ということです。彼は同胞の救いを心から祈りつつ、3つの理由をあげています。その1は「イスラエルは、信仰によってではなく、(律法の)行いによって義に達せられるかのように、考えたから」です。その2は、彼らの「熱心さは正しい認識によるものではなかった」からです。その3は、「自分の義を求めようとして、神の義に従わなかったから」です。キリスト教の救いは、あくまでもイエス・キリストの十字架の死と復活の恵みによって、私たちの罪が赦され、ただ信仰によって、神から義と認められることです。それは私たちの行為や業績によるのではなく、一方的な神の恵みによるということです。熱心であることは良いことですが、その熱心が正しい知識によらない場合、熱心さは滅びに通じます。毎日、祈りつつ聖書を読み、主の御心を正しく知り、それに謙虚に従うことが大切なのです。自分の義を追い求めるのではなく、神の義を追い求め、神の栄光を現わすものでありたいと願います。「汝、義に過ぐるなかれ、また賢きに過ぐるなかれ」(伝道の書7:16文語訳)とのみ言葉を思い起こします。

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