説教:小手川 到 牧師
ガラテヤの信徒への手紙 5章2節~11節
主イエスというお方はユダヤ人ですから割礼を受け律法を守られました。しかし律法をただ形式的には守ろうとはなさいませんでした。ユダヤ教の律法では安息日に労働を禁じる規定があります。しかし主は病に苦しむ人がいれば安息日でも人々を癒されました。それが神の御心だと信じるからです。主は律法を守らなかったのではなく、律法を越えようとしたのです。律法を否定するのではありません。律法本来の目的を追い求めたのです。神が人の命を生かすためにお与えになった律法本来の目的を追い求めたのです。律法本来の目的を成就させようとしたのです。「キリスト者の自由」は、律法を無視し否定し、自由気ままに生きる自由ではありません。愛に生きる自由です。他者の命を生かす自由です。愛によってキリスト者は律法を成就するのです。この立ち場はパウロの書いたすべての手紙に貫かれています。律法は形式的に守ればよいというものではありません。そのような原理主義、形式主義の律法から人は解放されなければなりません。律法全体は「神を愛すること」と「隣人を自分のように愛すること」、この二つに集約されています。主イエスはそのことを私たちに教えておられます。

