説教:小手川 到
ヨハネによる福音書 6章48節~51節
アンパンマンが誕生した背景には、作家「やなせたかし」の軍隊経験があります。彼は戦いの中で「正義」がいかに信用しがたいかを痛感しました。またこれまでのヒーローは派手な格好をし、武器や必殺技を持ち、悪者や怪獣をやっつけるばかりで、空腹に苦しむ者を救いませんでした。そこからアンパンマンの着想につながったといいます。何よりアンパンマンのモデルはイエス・キリストとされているんです。イエス様は困っている人、苦しんでいる人を助けてくれるお方です。これはアンパンマンも同じ。アンパンマンのメッセージは、「本当に強いヒーローは自分以外の人のために自分自身を捧げられる人」ということなんです。ヨハネ福音書「6:48 わたしは命のパンである。・・・これは、天から降って来たパンであり、これを食べる者は死なない。6:51 わたしは、天から降って来た生きたパンである。このパンを食べるならば、その人は永遠に生きる」。戦時中、人々は軍国主義や植民地主義が「正義」と考えてきました。しかし敗戦によって、「正義」は簡単にひっくり返りました。そのようなまやかしの「正義」に対して、イエス・キリストもアンパンマンも、「逆転しない正義」を私たちに伝えようとしています。

