毎週の説教メッセージ

off 目を覚ませ

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネの黙示録3:1-6

 「あなたが生きているとは名ばかりで、実は死んでいる」。サルディスの教会に宛てて書かれた手紙の中で、主はこのように述べています。私たちにとって「生きている」ことほど確かなことはありません。しかし、主の目から見ると「死んでいる」というのです。昔ある本の中で、「生存」と「生活」は区別しなければならない。「生存」とは犬や猫と同じように生命体として生きているだけで、人間の生き方はそれだけではない。生かされていることを感謝しつつ、よりよき生き方を目指すのが人間らしい「生活」であると説かれていて、ハッとさせられたことがあります。サルディスの町は崖の上にある自然の要塞のような難攻不落の町として知られていたようです。「安全神話」に包まれて、人々は経済的な豊かさだけを追い求め、安眠をむさぼっているような生き方をしていたのです。「死んでいる」とは、そのような状態を指していたのです。主は、その町の教会に対して、「目を覚ませ。死にかけている残りの者たちを強めよ」と警告するのです。教会は、眠気をさそう闇の夜にあって、目を覚まし、来たり給う主を待ち望む群れでなければなりません。主イエスは、ゲッセマネで祈りつつ、弟子たちにも「目を覚まして祈っていなさい」と促されました。眠りから覚めるべきときが来ているのです。

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