毎週の説教メッセージ

off 聖なるかな!

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネの黙示録4:1-11

 パトモス島に囚われの身となっていたヨハネは、八方塞がりの出口のない状況の中で、天の門が開かれ「ここへ上って来い」と呼ばわる主の声を聞いたのです。この不思議な幻は、創世記28章のヤコブの夢を思い起こさせます。ヤコブは年老いた父を騙し、兄エサウの受けるべき長子の祝福を受けたため、エサウの激しい怒りを買い、逃亡の旅に出ました。その途上、荒野で石を枕とする寂しい眠りの中で、天が開け、天からの階段を天使が上り下りしている夢を見たのです。彼は行き詰まった状況の中で、天に出口があり、神が見捨てることなく常に共にいてくださることを悟ったのです。神さまは、夢や幻を通しても、深い御心を示されるのです。  ヨハネが、霊に満たされて天上で見たものは、玉座の上に座っておられる神の栄光の輝きでした。神は私たちの目に見えるような存在ではありませんが、ヨハネは「碧玉や赤めのう」や「エメラルドのような虹」、「水晶に似たガラスの海」などの表現を用いて主なる神の栄光の輝きを表現したのです。その神のみ座を囲んで、天使や殉教した聖徒たちが「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな」と全能者なる主を讃えている礼拝の様子に、彼は圧倒され、大きな慰めと希望を与えられたのです。地上での礼拝が妨げられても、天において厳かな礼拝が執り行われていたのです。

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