毎週の説教メッセージ

off 大バビロンの滅亡

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネの黙示録18:1-10 

 ヨハネ黙示録の17章-18章は、ローマに対する神の裁きの預言です。当時軍事的・経済的に絶大な力をもって地中海世界を支配していたローマに対して、その支配は決して永遠ではないという幻が描かれているのです。17章でローマは、淫らな娼婦「大淫婦」として描かれ、赤や紫の派手な衣装と金や宝石で身を飾り、淫らな酒で人々を酔わせていると、悪魔的な存在として描かれています。しかし子羊なるキリストによって彼女は滅ぼされるのです。18章では、このローマが「大バビロン」に譬えられて、天使たちによって「倒れた、大バビロンが倒れた」と歌われ、大淫婦と関係のあった王や商人たちたちが泣き悲しむ様子が描かれています。バビロンは、600年も前にイスラエルを滅ぼしたバビロニア帝国の首都で、多く民が捕虜として捕らえ移された地です。「バビロン捕囚」は、イスラエルの罪に対する神の裁きでしたが、バビロンもまたその傲慢さの故に神に撃たれ、ペルシャによって滅ぼされたのです。「驕るものは久しからず。盛者必衰の理あり」の格言のように、自らを驕る国も権力者も、必ず滅びるのです。神が歴史を支配しておられるからです。「わたしの民よ、彼女から離れ去れ。その罪に加わったり、その災いに巻き込まれたりしないようにせよ」との天の声に従い、悪しき力に打ち勝ちたいものです。

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