毎週の説教メッセージ

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネの黙示録15:1-8

 ヨハネ黙示録15章-16章は、ヨハネの見た最後の裁きの幻です。それは「神の怒りの極み」とされています。「極み」とは成就とか完成を意味する言葉で、忍耐をもって耐え忍んでこられた神の、最後決定的な意思表示を意味します。神の裁きは、神に背を向け逆らうものにとっては「災い」ですが、神を待ち望むものにとっては「救い」と解放を意味します。著者は神の怒りの災いについて語るに先立って、「獣に勝ち、その像に勝ち、またその数字に勝った者たち」がガラスの海の岸辺で、モーセの歌と羊の歌を高らかに歌い、神を賛美している様子を描いています。これはローマの権力に屈せず、皇帝礼拝を拒否し、ネロ皇帝の暴虐にも耐えた人たちが、かつてモーセが紅海でエジプトの軍勢から解放されて神の勝利の歌(出エジプト記15章)をうたったように、小羊なるキリストによる解放と勝利の歌をうたっている様子を描いたものです。「全能者である神、主よ、あなたの業は偉大で、驚くべきもの。…すべての国民が来て、あなたの前にひれ伏すでしょう。あなたの裁きが明らかになったからです」と。 世界を支配しているのは、エジプトでもローマでも、アメリカでもなく、またいかなる国の独裁者でもありません。主なる神こそが、世界を支配し、世を正しく裁かれるのです。私たちも主の勝利を信じて、希望をもって主を賛美しましょう。

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