毎週の説教メッセージ

off 主よ、来てください

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネの黙示録22:1-21

 ヨハネ黙示録の著者は、ローマの支配する厳しい現実の中で、幻を通して、天上において神が勝利しておられるもう一つの現実を見させられ、慰めと希望を与えられました。信仰とは、目に見える厳しい現実の背後に、神の見えざる支配というもう一つの現実を確信し、それによって目の前の現実に立ち向かう力を与えられることです。しかしこの二つの現実は、交わることのない別々の世界ではありません。やがて終末のとき、天に於ける神の支配が、はっきりとした形でこの地に現われ、神によって悲しみや労苦から解放され「目の涙が拭われる」るのです。黙示録の最後は、「ダビデのひこばえ」「輝く明けの明星」であられる主が、再びこの世に来られるというキリストの再臨の預言と期待をもって結ばれています。ここには、「わたしはすぐに来る」という主の言葉が3度語られ、「来てください」という主の民の応答が3度述べられています。終末時の神の国の到来とキリストの来臨は、深く結びついています。キリストの来臨によって、神の支配(神の国)は完成するのです。150年ほど前に活躍したドイツの牧師ブルムハルト(父)は、庭に二頭立ての馬車を常に用意して、いつでも再臨の主をお迎えする備えをしていたそうです。私たちも「主よ、来てください」(マラナ・タ)と、目を覚まして主を待ち望みましょう。

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