毎週の説教メッセージ

off 最初のしるし (新年合同礼拝) 

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 説教:最上 光宏 牧師

ヨハネによる福音書2:1-12

 子どもの頃、一年で一番うれしい喜びの時は、お正月でした。一生の中で一番大きな喜びは、一般に、結婚と考える人が多いようです。しかし、お正月の喜びは3日もすれば薄れ、結婚生活は3年もすればあたりまえの生活になってしまいます。私たちの喜びは、いつまでも続くものではなく、いつかは消え去ってしまうのです。ガリラヤのカナで行われた婚礼の宴で、ぶどう酒が無くなるというハプニングが起こりました。ぶどう酒は「祝い酒」で、喜びの象徴です。これが底をついたということは、宴を台無しにしてしまうことです。母マリアと共にその宴に列席していた主イエスは、密かに召使に命じて、そばにあった六つの水がめに水を満たさせ、それを祝福してぶどう酒に変えたのです。何も知らない世話役は、その新しいぶどう酒を味見して、「こんな上等なぶどう酒は初めに出すものだ」と絶賛したというのです。主イエスはこのようにして、新郎新婦をはじめ一座のみんなの喜びを、一層深くより大きな喜びにしてくださったのです。これがイエスさまのなさった「最初のしるし」でした。主が共にいて祝福して下さるとき、水のように淡白で味気のない私たちの生が、味わい深い、豊かな喜びに変えられるのです。この新しい年、私たちも、主にあっていつも喜び、人々に喜びをもたらす歩みをしたいと願います。

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