説教:小手川 到 牧師
ヨハネによる福音書 10章7節~16節
「良い羊飼いは羊のために命を捨てる」。自分の命を投げ打ってでも羊の命を守ろうとするのが良い羊飼です。主イエスはそのようなお方です。主は私たちを生かしてくださるために御自分の命を十字架に捧げられました。本日のヨハネ福音書は教会とはどのようなところなのかを教えています。また牧師はどのような覚悟でいなければならないのかを教えています。私たちは『教会』という安全な囲いの中に閉じこもっているのではなく、囲いの外に出て他者と関わりながら生きていくよう主に導かれています。そこには罪の誘惑や苦難が伴うでしょう。そこで主は言われるのです。「私は命を捨ててもあなたの命を守ろう」。この言葉は教会を牧会する牧師にとって大変厳しく感じられます。私のような甘っちょろい牧師には身が引き締まる重い言葉です。2000年前、中東の片隅でイエスというどこまでも美しい生き方をした真の人がおられました。力強く命の言葉が語られました。キリストは私たちの命の糧です。分断された世界を一つの群れに戻す輝きに満ちた言葉です。ヨハネ福音書という書物は始めから終わりまでそのような愛の言葉に貫かれているのです。

