毎週の説教メッセージ

off キリストにある生と死

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説教:最上 光宏 牧師

ルカによる福音書11:1-27

 ヨハネ福音書の特色は、歴史的イエスを描くことよりも、イエスを神の子・メシアとして証言することにあります。したがってイエスの言葉は、神の言葉であり、その業は神のみ業を表すものでした。ラザロの復活という強烈な奇跡は、「復活であり、命である」主イエス・キリストを生き生きと証しする物語です。ベタニア村のマルタとマリアにとって、ただ一人の兄弟ラザロの病は、深刻なものでした。ところがイエスは使いの者に「この病は死ぬほどのものではない」と言って、二日経ってからそこを経ち、着いた時には、すでにラザロが死んで四日も経ってからであったというのです。これは悲しむ者の友である史的イエスの言動としては考えられないようなことです。すべては、イエスによって神の栄光が明らかにされるためでした。「わたしは復活であり、命である」とのイエスの言葉は、すでに十字架で死に、復活された主キリストの言葉です。ヨハネ福音書の意図は、死に勝利されたキリストが、今も私たちと共におられて、信じる者に永遠の命を与え、死のかなたに永遠の「明日」を備えていてくださるということです。「わたしを信じる者は、死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者は決して死ぬことはない」。私たちも復活の主を信じて、その命にあずかりたいものです。

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