毎週の説教メッセージ

off 聖霊によるバトンタッチ

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説教:最上 光宏 牧師

ルカによる福音書3:15-22

 救い主(メシア)の到来は、旧約の時代から預言者たちによって預言され、イスラエルの民が心から待望していたことでした。洗礼者ヨハネは、旧約時代最後の預言者として、救い主に対する道備えの役割を担っていましたが、民衆から「彼がメシアではないか」と期待されたのです。彼はそれを強く否定して「わたしは水で洗礼を授けるが、その方は聖霊と火によって授ける」と語ったのです。自分の洗礼は、罪を水で洗い流すものでしかないが、救い主は、人間の罪を贖い、聖霊によって人を新しく造り変えるものであると証言したのです。そのヨハネのもとに主イエスが来られて、進んで洗礼を受けられたのです。罪のない神の子である主イエスが、なぜヨハネの洗礼を受ける必要があったのでしょうか。考えられる理由の一つは、まったき人となられた救い主イエスが、罪ある人間に連帯され、私たちと同じ立場に立たれたということです。もう一つの理由は、旧約以来の預言者たちが担ってきた神の約束を、イエス・キリストが受け継ぎ、それを実現されたということです。長い間受け継がれてきたリレーのバトンが、ヨハネから最終ランナー・イエスに受け継がれたのです。その時、聖霊が鳩のようにイエスの上に降り「あなたはわたしの子」との声が響いたのです。いよいよ新しい時代が始まったのです。信仰はのちのちまで継承されるべきものです。

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