説教：山岡 創 牧師 （坂戸いずみ教会）
マタイによる福音書7：7-12
“買って、買って！”。私の教会の近所のスーパーで、ある日、小さな男の子が泣き叫んでいました。苦笑いする場面ですが、私はふと、自分は父なる神さまに、こんなふうに求めているだろうか、と自分の信仰が問われました。
しかし、求めても求めても、与えられないことがしばしばです。それは、なぜでしょう？。もし、先の父親が泣き叫ぶ子どもに買い与えなかったとすれば、それは我が子がわがままにならないように、つまり我が子に良かれと思うからです。パンを求める子どもに石を与える父親はいないように、父なる神は私たちに、悪いものを与えません。だから、求めても与えられないとき、与えられたもの（答え）こそ良いものと受け止めるのが信仰です。
‥より偉大なことができるように健康を求めたのに、より良きことができるようにと病弱を与えられた。‥‥世の人々の賞賛を得ようとして成功を求めたのに、得意にならないようにと失敗を授かった。‥‥求めたものは一つとして与えられなかったが、願いはすべて聞き届けられた。‥‥（ロジャー・ルーシー）
神は良いものを与えてくださると信じる。そのために、今、自分がしてほしいと思う良いものを人に与えることによって、神の愛の心を味わいましょう。