毎週の説教メッセージ

off 最も大切なこと

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説教:最上 光宏 牧師

コリントの信徒への手紙①15:1-11

パウロは、コリントの教会に伝えた福音について、「最も大切なこと」と呼び、「わたしも受けたものです」と語っています。福音(良いしらせ)は、「最も大切なこと」の故に、語り伝えられ、受け継がれていくのです。ある集会で年配者たちが「終活」について語り合い、何を捨てるかという身辺整理(断捨離)について話していた時、若い女性が「終活とは、何かを捨てることではなく、大切なものを後世に遺すことではないですか」と言われ、ハッとさせられたことがあります。内村鑑三は「後世への最大遺物」という講演の中で、私たちは、後世に何を遺すべきなのかと問い、誰にも出来ることとして、真実な生き方を遺し、少しでもこの世を明るく平和な世の中にしよう!と呼び掛けました。私たちキリスト者にとって「最も大切なもの」は、イエス・キリストの福音です。主イエスが私たちのために十字架に死に、復活して、私たちに出会われ、私たちと共にいてくださるという「神の恵み」です。パウロはこれを「宝」と呼び、「土の器」であるわたしたちは、この宝の故に「四方から苦しめられても行き詰まらず、途方に暮れても失望せず、虐げられても見捨てられず…」(Ⅱ4:9)と謳います。私たちは何を「最も大切なもの」として、子や孫、後世に伝え、遺そうとしているのでしょうか。願わくは、キリストの福音にあずかって、真実な生き方を遺したいものです。

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