毎週の説教メッセージ

off 労苦は無駄にならない

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説教:最上 光宏 牧師

コリントの信徒への手紙①15:50-58

まばたきの詩人 水野源三さんの詩に「かくれている」というのがあります。「緑や花のない冬の庭には 神の恵みはないだろうか。… かくれている かくれている 雪の下に 土の中に 豊かな神の恵みが」。 雪深い津軽で伝道していた頃、よくこの詩を思い起こして、励まされました。人生の厳しい冬の中にも、春が芽生えるように、私たちの直面する現実がどんなに辛く厳しくても、その中にも、神の豊かな恵みが隠されているのです。聖書は 死は終わりではなく、新しい命の始まりであると説いています。イエス・キリストが私たちのために死んで復活されたからです。このキリストと結ばれた私たちも、「朽ちるべきもの」(肉の体)から「朽ちないもの」(霊の体)に変えられる、というのです。それは「死は勝利に飲み込まれた」ことを意味します。 パウロは、このような神の恵みのゆえに、「動かされないようにしっかり立ち、主の業に常に励みなさい」と勧めるのです。「主に結ばれているならば、苦労は決して無駄にならない」からです。「復活」を信じる信仰は、どんなに厳しい現実においても、「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む」のです。「苦労は決して無駄にならない」のです。主イエスは今も私たちに語っておられます。「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」(ヨハネ16:33)と。

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