毎週の説教メッセージ

off 希望の源である神

tokorozawa-mikuni to 未分類  

説教:加藤 久幸 牧師

ローマの信徒への手紙15:7-13

今日の聖書は、ローマ書15章7~13節です。その前にある1~6節と今日の箇所は、似た構造になっていると言われています。1~6節は「隣人に対する責任の目的」を、7~13節は「キリストが人々に果たしてくださった責任の目的」を表わしていると、言われます。「忍耐と慰めの源である神」(5節)、「希望の源である神」(13節)といった似た表現や、最後が祝福で終わるという点も共通しています。
ローマ書は、私たちの在り様の根拠、「主体」を、一貫して問題にしていると思います。キリストは、神の憐れみ、赦し、平和を示し、それらが満たされるような世界の「初穂」となってくださいました。私たちも、キリストに倣って、愛によって「一つとなること」を願って歩みたいと思います。「一つになること」には、形や様を合わせるという「一致」があります。他方、形や様が異なっていても、「調和」しているという「一致」があります。「生きることはキリストである」(フィリピ1・21)。キリストこそが、私たちの根拠であり、生きる姿勢であり、主体であると覚えたいものです。私たちの形や様が変わっていくとしても、変わらない真実な方が昔も今も将来もいてくださいます。キリストを私たちのところにお送りくださった神こそ、私たちの「希望の源」です。「希望に満ちあふれさせてくださる」(13節)時が来ることを信じて、今年度の、これからの歩みを、進めていきましょう。

Comments are closed.