毎週の説教メッセージ

off 『証印』は押された

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説教:加藤 久幸 牧師

エフェソの使徒への手紙1:3-14

エフェソの[諸]教会や世界の人々の中に、争いや格差や壁がなかったわけではありません。ユダヤ人と異邦人、上(天)にある者と下(地)にある者、聖なる者と汚れた者の間には、歴然とした違いがあり、その運命は変えられないという考えが支配的でした。その根拠は、当時の思想・制度・科学にあり、著者の論敵のキリスト者[指導者]も、それらを「福音」よりも優位に考え、しかも「普遍」「真理」として動いていたようです。これはどの時代にもあり、私たちの時代や世界でも、分断と対立が深まり、自己中心的な考え・生き方・政策が広がっています。私たちは、エフェソ書[の著者]のように、神を賛美しつつ、同時代の世界に対し、[神と世界に]応答する者でありたいと願います。私たちのゴールは「時が満ちる」(10)時です。私たちは、私たちが生きる被造世界のことは全て神御自身が解決してくださると、信じています。そして、「時が満ちる」「神の世界(国)が完成する」ゴールに、自力で到達するのではありません。向こう側から、「時」「世界」は近づいており、イエス・キリストは来てくださいます。それ故、私たちも、歴代の信仰者も、安心して・主の平和のうちに、その時に向かうことができます。さらに,神・キリストは、その時に至るまで、信仰者を導き・支え・共に歩む「力」「聖霊」を送り続けてくださっています。13「聖霊の証印」は、約束の明示とともに、それまでの保証です。

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