説教:加藤 久幸 牧師
Ⅱテサロニケ3:6-13
Ⅱテサロニケではテサロニケの教会に起こっている「神の国は既にきている」として、背教、そして働かず余計なことをして、ただでパンを食べている信徒に対して、今までパウロたちがしてきたように、主イエス・キリストに結ばれている者として、自分で得たパンを食べ、落ち着いて仕事をしてたゆまず善いことをしなさいと勧められています。パウロの言う仕事とは、主イエス・キリストに結ばれている者には愛をもって心から尊敬し、互いに平和に過ごしなさい、です。怠けている人たちを戒め、気落ちしている者を励まし、弱い者を助けなさい。すべての人に対して忍耐強く接しなさいということを言っています。
私たちの経験の中では先が見えなくなったり、あたふたすることが多くあります。私の拙い経験でも前向きになれないことはしばしばありました。今もあります。そんな時、しどろもどろになりながら、言葉にならない言葉で、神に祈ると少しずつ冷静になり、心が落ち着いてきます。「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。私は既に世に勝っている」(ヨハネ16:33b)私たちには生きているうえで苦難があります。しかし、神が共にいてくださるので、余計なことに惑わされないで、それぞれに与えられた賜物をいかし、今週も落ち着いて仕事をし、たゆまず善いことをしましょう。