毎週の説教メッセージ

off 隣人を自分のように愛しなさい

tokorozawa-mikuni to 未分類  

先週の説教:加藤 久幸 牧師

ヤコブの手紙2:8-13

少し前の6節に「裁判所」が出て来ます。この書き手の背景にあったと想われる聖書-イスラエル社会の裁き-について触れます。レビ記19:15-16「あなたたちは不正な裁判をしてはならない。あなたは弱い者を偏ってかばったり、力ある者におもねってはならない。同胞を正しく裁きなさい。民の間で中傷したり、隣人の生命にかかわる偽証をしてはならない。わたしは主である」。同18「復讐してはならない。民の人々に恨みを抱いてはならない。自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。わたしは主である」。8節の隣人は、この世界の全ての者を指しているのでしょう。9-11節の展開は、ある律法を守るがある規定は守らなくてもよい、その免罪・赦免はないということだと想います。私たちは[律法の]全てを守ることはできません。しかし、「自由をもたらす律法」(12)を示し、全ての者を裁き、全ての者を愛する神がおられ、神自らが約束された国の実現に向かっています。ヤコブ書は先ず、この神の御心に一心に向かうことを説いています。そして、その途上にある信仰者に、「隣人を自分のように愛しなさい」(8)「分け隔て」しない(9)ことを、示します。律法の条文を汲々と守ること、無視すること、裁きを畏れることから、解放される道は、「愛する」や「憐れみ」に生きることです。愛は、「憐れみは裁きに打ち勝つのです」(13)。

Comments are closed.