毎週の説教メッセージ

off 自由をもたらすために

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説教:加藤 久幸 牧師

マルコによる福音書10:32-45

32節にあるように、イエスの確固たる決意と態度とは裏腹に、弟子たちは驚き恐れに満ちています。3度の予告(受難と死、そして復活)、そしてその内容がより明確にされていく時、弟子たちは、イエスがエルサレムで殺されるであろうということを、うすうす感じ始めたのかもしれません(32節がそれを暗示か)。この後(35-41)、ヤコブとヨハネが(他の弟子たちも含め)、イエスが「栄光をお受けになるとき」(37)その隣りの位置をしめさせてほしいと、願います。この場面でも、イエスの態度は明確です。イエスは今までもそうでしたが、自らも、そして全ての人に、神が成さろうとすることに目を向けさせるのです(40)。「イエスは一同を呼び寄せて言われた」(42)。この42-45節では、イエスは「偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、…上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい」(43-44)と教えるのです。今までの3回の受難(復活)予告の後、弟子たちの誤解に直面し、イエスは各々の所で、大事なことを教えています(8:34-38、9:35-37、10:42-45)。私たちも、イエスが受難(復活)予告の後で教えられたことを、心に留める必要があります。そして、この3つの教えの結びが、今日の45節です。「人の子は 仕えるためではなく 仕えるために、また、多くの人の身代金として 自分の命を献げるために来た」。イエスは、自由・解放をもたらすために、先へと、十字架へと進まれるのです。

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