毎週の説教メッセージ

off 何の役に立つでしょう

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説教:竹迫 之 牧師(白河教会)

ヨハネ6:1-15

イエスが問題提起します。「この人たちに食べさせるには、どこでパンを買えばよいだろうか」。アンデレが応えます。「ここに大麦のパン五つと魚二匹とを持っている少年がいます。けれども、こんなに大勢の人では、何の役にも立たないでしょう。」 自分たちの分にも足りないような、たった5個のパンで何ができるか。アンデレは、「何の役にも立たないでしょう」としか言えなかった。「何の役にも立たない」と思いながら食べるパンは、きっとおいしくなかったでしょうね。しかし、イエスが神と人との間に立ち、また人と人との間に立ち、お祈りすると、それが全員を満腹させるという奇跡が起こった。アンデレには「あっ、このパンは、こういうことで役に立つのか!」という再発見があったのではないか、と思うのです。ただの発見ではありません。パンを通じて「自分と5000人の人々との繋がり」を発見したのです。「ああ、自分はこのためにここに来たのか」と、繋がりを発見する瞬間。アンデレは、やっぱり「楽しさ」を取り戻すことができたのではないでしょうか。そして、パンの味も、とてもおいしいものになったのではないでしょうか。ィエスは、その「繋がり」を知っていた。その「喜び」を知っていた。そして、弟子たちと、また5000人以上の人々と、その喜びを分かち合った。時々、「自分が生きてたって、何の役にも立たないじゃないか」と思うときほど、わたしたちにとって孤独なことはありません。でも、イエスがわたしたちをつなぎ合わせる絆になったとき。神さまとわたしたちとをつなぎ合わせる絆になったとき。「役に立つ」とか「立たない」とかを超えて、わたしたちには「発見」が与えられる。わたしたちには「喜び」が回復される。「わたしなんかの存在に、何の意味があるの?」「わたし程度の人間が、何の役に立つの?」という思いに取り憑かれたとき、イエスを通じて明らかになる「繋がり」の再発見に思いを馳せたいと願います。そして一緒に喜びの回復を祈り求めましょう。

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