毎週の説教メッセージ

off 人の心に ある思いがあらわにされるため

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説教:加藤 久幸 牧師

ルカによる福音書2:21-40

21節、誕生から「八日たって…幼子はイエスと名付けられ」(1:31参照)、割礼が施されます。22-24節、律法に従って、マリアとヨセフは2つの儀礼を行います。一つは、出産後の母親の清めの儀式(レビ記12:1-8)です。もう一つは、初子を神に献げることです(出エジ13:2,12-16)。神に献げられた初子は銀5シュケルで贖われます(民数記18:15-16)が、イエスについてはこの点について語られていません。イエスが神(殿)に献げられた時、2人の証しがあります。シメオンの頌歌は第2イザヤ(40-55章)から多く引用され、世界の救済は既に示されています(42:6,49:6)。彼は、ここで、世界の救済は大きな代償なしにはありえないと告げます。34-35節、イエスは全ての人を命のあり方の決断という「危機」へと導くことになるだろうと示します。英語で「影響を与える」はmake a differenceと言いますが、文字通りには「違いをつくる」です。今日の説教題を「人の心に ある思いがあらわにされるため」(35)としましたが、イエスに出会う全ての人々が、思いや行動の違いを顕わにされる。そういう方であると表現され、イエスの犠牲・死が暗示されます。アンナも「夫と死に別れ」てから「神殿を離れず…夜も昼も神に仕えていた」(37)が、この時イエスと出会い、「救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを話し」(38)ました。招きの詩編84編も、神の御前に出る、巡礼の時の、約束と成就の経験を賛美しています。イエスの献身の賛美から、新しい救いの物語が展開していきます。

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