毎週の説教メッセージ

off あなたがたは行って、教えなさい

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説教:加藤 久幸 牧師

マタイによる福音書28:16-20

イエスのことについて触れておきたいと思います。「山上の説教」の内容を思い浮かべていただければと思いますが、イエスは、[旧約]聖書に替わる新しい教えの伝達者・解釈者として来られたのでしょうか。そうではなく、神の御心の伝達者・実行者として来られたと、私たちは受けとめるべきではないでしょうか。イエスご自身が、そのように生き、その姿を示されました。そのイエスがこう語っておられます。「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけではない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである」(7:21)。今日の聖書でも繰り返し「あなたがた」と表現され、17節では「イエスに会い、ひれ伏した。しかし疑う者もいた」とあります。信じる者も疑う者も混在している。それは、今日の場面に限らず、イエスがその生涯にわたって経験したことではないでしょうか。そして、そのことは、後の教会も、私たちも、一人の個人においても、経験していることではないでしょうか。今日の聖書は、洗礼を受けること・信じることも大事であるが、何よりも、弟子になること、イエスのように生きることを強調しています。

20節の「教えなさい」は、「教えを伝える」だけではなく、「弟子になる」こと、人々の変容や社会の変化が起こらなければ「教えた」ということにならないのではないかとも、響いてきます。私たちも、イエスに従い、主の御心を求め歩みましょう。

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