毎週の説教メッセージ

off 神の選びの計画

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説教:最上 光宏 牧師

ローマの信徒への手紙9:6-18

 神から選ばれた民であるはずのイスラエル(ユダヤ人)がなぜ、イエス・キリストの福音を受け入れず、救われないのか。パウロはこのことに心を痛ませながら、神の選びについて、論を進めます。確かに神は、アブラハムを祝福し、祝福の源となると言い、その子孫は空の星のように多くなると約束されました。しかしその約束は、機械的に無条件に全てのユダヤ人が約束の子になるという意味ではなかったのです。同じアブラハムの子でも、女奴隷との間にもうけたイシュマエルではなく、100歳になって妻サラとの間に生まれた子イサクが神の約束を受け継ぐ者となり、イサクと妻リベカとの間に生まれた双子の兄弟のうち、兄エサウでなく、弟ヤコブに長子の権と神の約束が与えられました。神の選びの計画は、人間の判断や意志を超えた、神の自由意志によるものであり、神の一方的な愛と恵みによるのです。「神は自分が憐れもうと思う者を憐れみ、慈しもうと思う者をいつくしむ」とある通りです。 主イエスも十字架を前に弟子たちに言われました。「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだのだ」と。この神の選びは、たとえ数は少なくても、多くの人に神の祝福をもたらす使命と役割をおびているのです。少数者であることに意味があるのです。

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