説教:加藤 久幸 牧師
使徒言行録13:26-43
パウロの話の後半は、「兄弟たち、アブラハムの子孫の方々…あなたがたの中にいて神を畏れる人たち、この救いの言葉はわたしたちに送られました」(26)と、始まります。しかし、「エルサレムに住む人々やその指導者たちは、イエスを認めず、また、安息日ごとに読まれる預言者の言葉[聖書]を理解せず、イエスを罪に定めることによって、その言葉を実現させた」(27)。そして、「死に当たる理由は何も見いだせなかったのに、イエスを死刑にするように…求めました」(28)。しかし、「神はイエスを死者の中から復活させてくださったのです」(30)。このイエスと共にガリラヤから来た「人々」(31)は「イエスの[復活の]証人」(31)となり、「わたしたちも…あなたがたに[復活の]福音を告げ知らせています」(32)と、語ります。そして、聖書が引用・解釈され(33-35)、「神が復活させたこの方は、朽ち果てることがなかったのです」(37)と、強調しています。だから、「この方による罪の赦しが告げ知らされ…信じる者は皆、この方によって義とされるのです」(38-39)。この後、預言者の書(聖書)が引用・警告されます(40)。引用箇所とは違い、ここでは、「とうてい信じられない事」=「福音宣教(神の言葉)がユダヤ人から外国人(異邦人)に向けられるという事」が暗示されているように想われます(参考46-48)。パウロの話への反応については(44-52)次週触れたいと思います。最後に、パウロたちが語った「神の恵みの下に生き続けるように」(43)という勧めは、私たちも大事にしたいものです。