毎週の説教メッセージ

off 父よ、彼らを赦したまえ

tokorozawa-mikuni to 未分類  

 説教:最上 光宏 牧師   (於、埼玉和光教会)

ルカによる福音書23:32-43

 ゴルゴタの丘の上に三本の十字架が立てられました。真ん中の十字架に主イエス・キリストが架けられ、両脇に犯罪人が架けられました。これは、神の苦難の僕が人々の罪を背負って「罪人の一人に数えられた」(イザヤ書53:12)という預言の成就を意味します。K.バルトは、両脇に犯罪人を欠く主イエスだけの十字架の絵は、不完全であると述べ、十字架の主を中心とした罪人の交わりこそ教会の原形であると述べています。その十字架の苦しみの中で、主イエスは「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」と祈られました。まことに何をしているのか分らずに罪を犯しているような私たちのために、主は執り成しの祈りをし、私たちの罪と苦しみを担って下さったのです。この十字架の主を中心とした罪赦された者の交わりが、教会なのです。「父よ、彼らを赦したまえ」との主の祈りは、イエスの十字架刑に関わった祭司長・長老たちとピラトや兵士たちだけではなく、群集やイエスを見捨てた弟子たちなどすべての人のためでした。犯罪人の一人はその祈りを聞いて改心し、「あなたは今日、わたしと一緒に楽園にいる」との約束にあずかりましたが、主イエスの執り成しの祈りは、もう一人の犯罪人にも向けられていたのです。十字架の主は、今も私たちのために祈っておられるのです。

Comments are closed.