毎週の説教メッセージ

off 開かれた門

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 説教:最上 光宏 牧師

ヨハネの黙示録3:7-13 

 「フィラデルフィア」とは、ギリシャ語の「兄弟愛」を意味します。この美しい名をもった教会に、ヨハネはキリストからの手紙として、このように書き記します。

 「聖なる方、真実な方、ダビデの鍵を持つ方、この方が開けると、だれも閉じることなく、閉じるとだれも開けることがない。その方が次のように言われる」と。「ダビデの鍵」とはダビデ王家を支配する権能のことですが、ここではメシアとしての世界統治の権限を意味します。当時世界を統治していたのは、ローマ帝国であり、その権能(鍵)は皇帝の手に握られていました。ことにドミチァヌス帝は、自らを神と名乗り、皇帝礼拝を強要し、それに従わないキリスト教徒を迫害しました。そのためにパトモス島に流されたヨハネは、イエス・キリストこそが、唯一のこの世の「鍵」を持つ方であると告白し、その方の言葉として「わたしはあなたの行いを知っている。見よ、わたしはあなたの前に門を開いておいた。だれも閉めることはできない」と記したのです。フィラデルフィアの教会は、小さく「力が弱い」教会でしたが、主の言葉を固く守り、忍耐して「兄弟愛」に生きたことを主はお認めになり、「門を開いておいた」と言われたのです。キリストの復活の勝利のゆえに、主に従うすべての者に天の国への門が開かれているのです。

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