毎週の説教メッセージ

off 人となられた神 (クリスマス)

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説:最上 光宏 牧師

ヨハネによる福音1:1-14

 イエス・キリストの降誕は、「すべての民に与えられる大きな喜び」の出来事です。ヨハネによる福音書は、この出来事を「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた」という独特の表現で賛美しています。「言」(ことば)は「ロゴス」というギリシャ語の訳で、神の意志、神の言葉を意味します。「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった」という有名な書き出しの言葉は、創世記の「初めに神は天地を創造された」という言葉に由来し、「光あれ」という言によって光が生じ、万物が言によって造られたことと関連しています。ヨハネ福音書の記者は、キリストは、この神の言が肉となって、私たちの間に宿られた方だと賛美することによって、「真の神」としてのキリストが、私たちと同じ「真の人」となられたことを強調したのです。ボンヘッファーは「クリスマスの証言は、すべての人に対して声高らかに言う。あなたは受け入れられている。神はあなたを見捨てず、あなたの肉と血をそのまま担いたもう、あなたのあらゆる罪は担われ、赦され、清められているのだ、と」と述べています。「肉」という人間の本性を取られた神は、私たちのすべての肉の苦しみ、悲しみ、不安、寂しさを受け入れ担われたのです。わたしたちも他者の肉の苦しみを少しでも担い、主に仕える者になりたいと願います。

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