毎週の説教メッセージ

off 神の子の権威

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネによる福音書5:19-30

 主イエスは、ベトザタの池で、38年間病に苦しんできた男を立ち上がらせました。治る希望さえ失い、死んだように横たわっていたこの男は「起き上がりなさい」との主の言葉と共に起き上がり、床を担いで歩き出したのです。この出来事は、そばにいたすべての人々にとって、大きな希望であり、喜びであったはずですが、その町のユダヤ人たちは、安息日に床を担いで歩いたことを非難し、彼を癒やされたイエスにまで非難の矛先を向けるようになったのです。愛のない律法主義の虚しさです。彼らはイエスの命さえ狙うようになったのです。安息日の規定を守らなかっただけでなく、「わたしの父は今なお働いておられる」(17)と、神を「父」と呼んだからです。神は天地の創造者であり、歴史を支配される全能者です。この聖なる神を「父」と呼ぶことは、ユダヤ人たちには考えられないことでした。そこでイエスは、自分が神の「子」であることを明らかにし、父と子は霊において一つであり、自分は天の父のみ心を、地においてなしているに過ぎない、と述べているのです。父と子はそれぞれ独立の人格をもちつつ、霊において一体であるということを強調しているのです。この神の御子イエス・キリストの贖いと執り成しの恵みによって、私たちも「神の子」とされ、永遠の命に生きる希望を与えられているのです。

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