毎週の説教メッセージ

off 悲しみが喜びに変わる時 (召天者記念礼拝) 

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネによる福音書16:16-24

 愛する者の死は、だれにとっても辛く寂しいことです。時の経過は、ある程度心の傷を癒してくれますが、時と共に喪失感が深まることもあります。イエスさまは、弟子たちとの訣別の言葉の中で、「しばらくすると、あなたがたはわたしを見なくなるが、またしばらくすると、わたしを見るようになる」と言われました。この言葉は、弟子たちの間でも反復され、ここに4度も繰り返し記されています。弟子たちには、この言葉の意味が理解できなかったのです。否、理解しようとしなかったのです。だれにとっても、愛する者との死別は認めたくない厳しい現実です。けれどもそれは永遠の悲しみではありません。「しばらくすると」また会えるというのです。主イエスは、この数時間後に逮捕され翌朝には十字架にはりつけにされましたが、その3日目には、復活して弟子たちにご自身を現されたのです。「あなたがたは悲しむが、その悲しみは喜びに変わる」と主イエスが言われた通りです。愛する者を失った悲しみが癒される時は、その亡くなった人が、何らかの形で今も生きていることを悟ったときです。弟子たちは復活の主イエスとの出会いを通して、主は今も生きて共にいてくださるとの確信に満たされて、心からの喜びに満たされました。キリストによって、死は新しい命の始まりなのです。

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