毎週の説教メッセージ

off 神様と共に歩む

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説教:キャロル-サック 師
ヨハネによる福音書10:14-16

イエスさまは「わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる」
と言われました。私たちはみな主なる神さまによって愛され受け容れられている子羊なのです。私は、ハープの演奏と歌をとおして身寄りのない死にゆく人々に、少しでも神さまの愛を伝えたいと願って、山谷の「きぼうの家」という施設で奉仕活動をしてきました。押し付けにならないように、祈りのつもりで病人の枕もとで静かにハープを奏でるのですが、ある認知症の患者は高く手を上げて指折り数えて「しずかなる ハープのしらべ 春の色」という俳句で返答してくれました。また殺人罪で14年刑務所に居たという患者さんは、グレゴリオ聖歌のアニウス・デイ(神の小羊)の曲を聴いていて、固い表情を次第に和らげ、激しく泣き出し、自分の犯した罪の告白をされました。神の小羊として十字架にかかられたキリストの愛が、彼の心を動かしたのでしょう。またララバイ(子守唄)を弾いてうたったとき、セメントのように固い表情をした受刑者の顔がバターのように溶けてぼろぼろ涙を流しました。彼のために子守唄を歌ってくれる人がいなかったのです。またあるホームレスは、呼吸に合わせて奏でるハープの音色に、「今まで思い出したこともなかった父親のことを思い出したよ」と手紙をくれました。すべては神の愛の力です。

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