毎週の説教メッセージ

off キリストによる豊かさ (クリスマス) 

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説教:最上 光宏 牧師

コリントの信徒への手紙②8:1-9

 イエス・キリストは貧しい飼い葉おけの中にお生まれになりました。飼い葉おけの貧しさは、神の御子の降誕とその生涯、ことにその十字架の死を象徴するものでした。パウロは「主は豊かであったのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、主の貧しさによって、あなたがたが豊かになるためだったのです」と述べています。「主の豊かさ」とは、神の御子としての豊かさでした。フィリピの信徒への手紙では「キリストは神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。…へりくだって…十字架の死に至るまで従順でした」(2:6-8)と述べられています。このキリストのへりくだりと貧しさは、私たちを豊かにするためでした。神の御子であるキリストは、私たちの貧しさ、罪とさまざまな苦難を一身に担われ、私たちに代わって十字架の生涯を歩まれたのです。私たちは、このキリストの貧しさによって、豊かにされた者なのです。その豊かさとは、世の金持ちのようにではなく、へりくだって他者を受け入れ、隣人に施し仕える自由です。マゲドニアの諸教会のように、「極度の貧しさにもかかわらず、人に惜しまず施す豊かさ」を身に付け、「天に宝を」積みたいものです。

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