毎週の説教メッセージ

off 神はわが住まい (召天者記念礼拝)

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説教:最上 光宏 牧師
詩編90:1-12

愛する者との死別は、誰にとってもつらく悲しいものです。自分自身の死については、直視することも出来ません。ギリシャ神話の中にメデューサという恐ろしい怪物が出てきます。その目を見た者は、すべて石にされてしまうというのです。死はそのような魔力をもっています。この怪物を倒した英雄は、自分の盾に怪物を映して剣を振るって勝利したのです。H.リューティは、この盾こそ、死を克服する力であり、十字架と復活のキリストであると述べています。キリストを通してこそ、私たちは死に立ち向かい「死は勝利に飲み込まれた!」と叫ぶことが出来るのです。ルターが修道僧になったきっかは、友人の死と雷雨の中で体験した自らの死に対する恐怖でした。その彼が、死の恐怖から解放されたのは、「神の義は、罪人を裁き滅ぼす義ではなく、キリストを通して、罪ある者の罪を贖い、義人として認め受け入れてくださる義である」ことに気づいたからです。ルターは詩編を愛読し、特に90篇については何度も講義したようです。この詩には人生の短さはかなさが、草花やため息に譬えられ、神は永遠で、人の生も死も支配しておられることが詩われているのです。「主よ、あなたは代々にわたしたちの宿るところ」。私たちは生きるにも死ぬにも主のものとして、永遠なる神の住まいのうちにあるのです。

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