毎週の説教メッセージ

off イエス・キリストの福音

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説教:最上 光宏 牧師

ローマの信徒への手紙1:2-6 

 パウロは、この手紙の冒頭の挨拶の言葉の中で、「福音」についての説明をしています。挨拶の言葉を中断するようなこの挿入は、いかにも不自然で違和感を与えます。パウロにとってこの言葉は、それだけ重要な意味をもっていたのです。「福音」とは、「よき知らせ」「喜びのおとずれ」のことです。当時の人々はこの言葉で、自分たちに都合のよい知らせ、自分たちを喜ばせてくれるおとずれを期待していました。そのような誤解を招かないように、彼はあえてこの言葉の説明を挿入する必要があったのです。パウロにとって、「福音」は「御子に関するもの」でした。イエス・キリストの到来こそが「福音」のすべてであったのです。彼はこのイエス・キリストについて、「肉によればダビデの子孫から生まれ、聖なる霊によれは、死者の中からの復活によって力ある神の子に定められた」と語ります。これはキリストの人性と神性について語られた言葉です。キリストはまったき神の子でありつつ、まったき人の子としてこの世に来られ、この世の苦しみ悩みを担われ、私たちの罪を負って十字架の道を歩まれました。このキリストは復活されて、今も私たちと共に生きて働いておられる!パウロはこのように語ることによって、ローマの人々と、共に主にあって喜び、励まし合いたいとの思いを伝えてるのです。

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