毎週の説教メッセージ

off 信仰による励まし

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説教:最上 光宏 牧師

ローマの信徒への手紙1:8-15

 パウロはローマの信徒に宛てた手紙の本文を「まず初めに、…神に感謝します」という言葉で書き出しています。何事についても、神への感謝をもって始めることは大切なことです。その感謝は、ローマの教会の人々の「信仰が全世界に言い伝えられている」ことによります。多分良い評判が伝えられ、パウロの耳にも入ったことどしょう。エルサレムの最初の教会も、「民衆全体から好意を寄せられ、救われる人々が日々仲間に加えられた」(使徒言行録2:47)とあります。キリストを中心としてみんなが一つ思いになって助け合う教会の交わりは、エルサレムでもローマでも多くの人々の関心の的であったのです。生きた教会の交わりは、それ自体が生けるキリストを証しするのです。無神論者ニーチェがキリスト教徒に向けて語ったそうです。「もし諸君が自分たちの救い主を信ぜよと言うなら、君たち自身がもっと救われた人間であることを示してくれなければいけない」と。私たちは人の評判を気にする必要はありませんが、お互いにもっと信じている者らしく、喜びと感謝をもって、他者のために生きなければならないのではないでしょうか。パウロは「祈るときにはいつもあなたがたのことを思い起こし…」と、ローマの教会をぜひ訪ねて、信仰によって励まし合いたいと訴えています。祈りによる他者への熱き思いです。

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