毎週の説教メッセージ

off こどもを招くイエスさま (こどもの日・花の日)

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説教:最上 光宏 牧師

ルカによる福音書18:15-17

 オスカー・ワイルドの童話の中に「わがままな巨人」というのがあります。巨人の留守中、その美しい庭園は、子どもたちの素敵な遊び場でした。しばらくぶりに帰って来た巨人は、「ここはわしだけの庭だ」と怒って子どもたちを追い出し、庭に高い塀をめぐらし、「立ち入る者は罰を与える」という立札を立てます。やがて春が来ますが、巨人の庭だけ、雪と氷に閉ざされた冬のままです。巨人は何年も緑も花もない冬の庭を眺めて凍えていました。ある朝、美しい小鳥のさえずりに目が覚め、庭一面に花が咲き、木々が美しい緑に輝いているのに気が付きます。子どもたちが、壁の小さな穴から庭に入り込み、木に登って遊んでいたのです。巨人は自分のわがままを悔い改め、庭の壁を壊し、子どもたちを受け入れ、美しい庭で子どもたち共に遊ぶようになります。やがて巨人は年老い、身動きが不自由になりますが、しばらく見えなかった大好きな小さな子が、両手両足に釘の傷跡をつけて現れてこう言うのです。「あなたはこれまで、この庭で私を遊ばせてくれた。今度はわたしがあなたを私の楽園で休ませてあげよう」と。この童話は、「子どもたちをわたしのもとに来させなさい。神の国はこのような者たちのものである」との主イエスの教えを基にしたものです。子どもたち共に歩みましょう。

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