毎週の説教メッセージ

off 岩の上の家

tokorozawa-mikuni to 未分類  

説教:最上 光宏 牧師

ルカによる福音書6:46-49

 信仰は、聞くことから始まります。このことは、信仰の主体が私たちの側にあるのではなく、神の側にあることを意味します。つまり主なる神が私たちに語り掛け、私たちがそのみ言葉に聞くことから始まるのです。私たちが「主よ、主よ」と呼ぶことは、まず主のみ言葉に耳を傾け、そのみ言葉に聞き従うことを意味します。主イエスは、「平地の説教」(ルカ6:20-46)の締め括りの言葉として、み言葉を聞いて行う人と、聞いても行わない人との違いを譬えもって語りました。聞いて行う人は、「地面を深く掘り下げ、岩の上に土台を置いて家を建てる人に似ている」というのです。それに対して、聞いても行わない人は、「土台なしに(直接)地面に家を建てた人に似ている」というのです。外見上は見分けがつきませんが、雨が降り、洪水になって、川の水が押し寄せると、両者の違いは歴然とするのです。主イエスはこの譬えで、み言葉を「聞く」ことには、「従う」という行為が伴わなければ意味がないと述べているのです。み言葉を聞いて行うことは、深く自らを掘り下げ、しっかりとした「岩」の上に人生の土台を据えることなのです。激しい時代の流れの中で、この世の流れに押し流され、自らを見失ってしまうことがないように、日々み言葉に聞き従い、イエス・キリストという揺るがぬ岩の上に、堅固な土台を据え、悔いなき人生をまっとうしたいものです。

Comments are closed.