毎週の説教メッセージ

off 信仰によって生きる

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説教:最上 光宏 牧師

ローマの信徒への手紙1:16-17

 新しい年を迎えて、私たちは何によって、どう生きるかが問われているように思います。「わたしは福音を恥としない」と語ったパウロは、福音は「神の力」であると語り、「福音には神の義が啓示されています」と述べています。ルターは、修道僧であった頃、「神の義」に恐れおののいたと言われます。神の義を、罪人を裁く恐るべき神の力と理解したからです。しかし彼はローマ書のこの言葉を通して「福音」を再発見するのです。つまり神の義は、罪人を義とする神の力であることを示されたのです。この「喜びのおとずれ」(福音)の発見が、彼に自由と生きる喜びを与え、宗教改革の原動力となったのです。私たち人間はみな、神の前に裁かれなければならない罪ある者ですが、御子イエス・キリストが、私たちの罪を担って代わりに裁きを受けてくださったことにより、私たちは罪赦されて義と認められるのです。それは信仰によって与えられる神の恵みです。パウロはその典拠として、旧約のハバクク書の一節「正しい者(義人)は信仰によって生きる」を引用するのです。「信仰による義人はただ信仰によって生きる」という意味です。経済や権力、軍事力など目に見える力のみ求めているこの日本の中で、信仰によって義とされた私たちは、信仰によって生きる喜びと豊かさを証しする責任があるのです。

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