毎週の説教メッセージ

off 神の霊の力によって (ペンテコステ礼拝)

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説教:最上 光宏 牧師

コリントの信徒への手紙(1)2:1-16

ペンテコステの出来事は、弟子たちに聖霊が降り、彼らが一斉に立ち上がり、諸外国から来た人々にも通じる言葉で語り出したということです。それは「十字架で殺されたイエスを神は甦らせ、救い主とされた」という「偉大な神の業」についてでした。聖霊は、神の隠された知恵(奥義)を明らかに開き示す力であり、それを大胆に語らせる力です。またそのようにして語られる十字架の言葉を他の人々にも悟らせる力でもあります。人間の知恵では愚かとしか見えず、つまずきでしかない十字架の言葉が、聖霊の働きによって、尊い救いの力として理解されるようになるのです。パウロはアテネでギリシャ人の好みに合わせて、人間的な知恵によって語った結果失敗し、恐れと不安を抱いてコリントで伝道したのです。そのような挫折を通して彼は、ひたすら聖霊の導きを祈り求め、「十字架のキリスト以外何も知るまいと心に決めて」、人の知恵によってではなく、神の知恵によって語ったのです。コリントの教会は、そのようにして誕生したのです。人間の知恵は、文明や繁栄をもたらし、私たちの生活を便利にしました。しかしその知恵が、戦争を引き起こしたり、原爆や原発によりすべての被造物を危機にさらしているのです。「神を畏れることが知恵のはじめ」なのです。神の霊の力によって、キリストの十字架に秘められた神の知恵にあずかり、大胆に神の御心を信じ、宣べ伝える者になりたいと願います。

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