毎週の説教メッセージ

off 一つになるために

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説教:最上 光宏 牧師

コリントの信徒への手紙①11:17-22

コリントの教会には、指導者をめぐる分争のほかに、食事をめぐる「仲間割れ」がありました。各自食べ物を持ち寄って、共に分け合って会食をする大切な交わりの場で、早く来た金持ちたちは、貧しい労働者や奴隷の身分の人たちを顧みず、自分たちだけで飲み食いしていたのです。満腹し、酒に酔っている者がいる一方で、労働を終えて遅れて来た貧しい人たちは、食べる物がなく、空腹のままでいるというありさまでした。パウロは、そのような状態に、「あなたがたは神の教会を見くびり、貧しい人々に恥をかかせるのか」と憤り、主イエスのなさった「最後の晩餐」について述べているのです。主イエスはすべての弟子たちにパンとぶどう酒を与え、「これはあなた方のためのわたしの体であり、血である」と言われました。これは、主イエスの十字架の死は、すべての人の罪を贖うためであることを示しています。

今の時代、富める者が優遇され、貧しい者や弱い立場の人たちが、ますます無視され、その格差が広がりつつあるように思われます。私たち自身、自分の欲を満たすことに心を奪われ、どれだけ弱い立場や小さき者の立場に立って、共に生きようとしているか、反省させられます。「仲間割れ」を避けて、共に助け合って、一つになるために、主イエスは十字架の道を歩まれたのです。

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