毎週の説教メッセージ

off 新しい契約

tokorozawa-mikuni to 未分類  

説教:最上 光宏 牧師

コリントへの第一の手紙13:8-13

イエスさまが、捕らえられた夜、弟子たちと共に食した「最後の晩餐」は、弟子たちにとって忘れられない貴重な体験でした。初代の教会は、食事の度に主イエスを記念して、パンを裂き共に食し、ぶどう酒の入った杯を回し飲みして、キリストを味わっていたのです。それをパウロが受け継いで、コリントの教会に伝えたのです。「主イエスは、渡される夜、パンを取り、感謝してこれを裂き、そして言われた『これはあなたがたのための、私の体である。わたしを記念するためこのように行いなさい』…」と。これは「聖餐式」の制定の言葉として今も式文で読まれている言葉です。ここには、主イエスの十字架の死が「あなたがたのため」と明記されています。回心前のパウロは、イエスの十字架を神の呪いの印として、教会を迫害しましたが、それが自分のための犠牲であったことを悟って以来、十字架の福音を述べ伝える伝道者になりました。「記念する」とは、単に過去を懐かしむことではなく、過去を現在化することです。十字架の主は、復活して今も生きて、私と共にいてくださることを、体で体験することです。それはモーセの「十戒」のように石に刻まれた契約ではなく、私たちの心に刻まれる「新しい契約」なのです。信仰をもって主の晩餐にあずかることによって、心の深みに十字架と復活の主を共に味わい、新しい神の民としての歩みに励みたいものです。

Comments are closed.