毎週の説教メッセージ

off 約束を信じる喜び

tokorozawa-mikuni to 未分類  

説教  最上 光宏牧師

ルカによる福音書1:26-45

天使から思いがけない受胎の告知を受けたマリアは、直ちに、年老いた親戚エリサベトを訪ねました。ガリラヤのナザレからエルサレム郊外のユダの町まで、徒歩で4,5日はかかる日程です。まだ14,5歳の若い女の子の一人旅にしては危険すぎます。マリアがそこまでしてエリサベトに会いたいと思ったのには、深いわけがありました。み使いが「聖霊により男の子を産む」と告げたとき、エリサベトも高齢の身で身ごもり、6ヶ月になっていると聞かされたためです。その時、み使いが語った「神にできないことは何一つない」という言葉は、マリアに「お言葉どおりこの身になりますように」と、すべてを主にゆだねる決意を与えました。自分に大きなことをしてくださった主が、高齢のエリサベトにも大きなみ業をなさったことを知ったとき、マリアはどうしてもお会いして喜びを共にしたいと願ったのです。
互いに挨拶を交わし、喜びをもって祝福を祈り合い、共に賛美するこの二人の中に、K.バルトは「ここに教会がある」と述べています。高齢のエリサベトと年若いマリア。一方は身分の高い祭司の妻、一方は貧しい田舎の小娘。さまざまな違いを持った者同志が、主にあって一つに結ばれ、共に喜び主を賛美しつつ、互いに労わりあい、祝福しあうのです。「二人または三人がわたしの名によって集まるところにわたしもいる」と言われた主イエスの言葉を思い起こします。

Comments are closed.